2014年12月31日水曜日

hikaru yamada and the librarians 『 genre music → genre music 』 アルバム情報

hikaru yamada and the librarians 『 genre music → genre music 』 

撮影・デザイン タカラマハヤ http://takaramahaya.com/




hikaru yamada and the librarians 1st アルバム『 genre music → genre music 』 
商品番号 OTCD-3745
販売元 ウルトラ・ヴァイヴ
発売元 OCTAVE RECORDS
2014年5月21日全国発売 2300円(税込) 


01. pianing
02. fall and be mine (→soundcloud)
03. tropical, anti-humanity party
04. watashi no iyaku bungyo
05. dress
06. eau feat. ermhoi 
07. divide, rule and love
08. don't throw themselves away (→youtube)
09. trance
10. 仕事 feat. 入江陽 (→youtube)
11. paper, ink, 0 and 1 
12. Cleveland on Mars feat. tones or sounds 
13. It's rainmaking time!
14. candied = saint

山田光/トラックメイク  穴迫楓/ボーカル

ゲスト 
track6: ermhoi/ボーカル・作曲
track10 : 入江陽/ボーカル・作曲 
track12 : tones or sounds (yama yuki)/ボーカル・作曲 

取り扱い店舗
・ディスクユニオン http://diskunion.net/jp/ct/detail/1006232367
・mona records 
楽天などwebshop   

FTARRI
JET SET
タワーレコード札幌ピヴォ店
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タワーレコード渋谷店3F
タワーレコード新宿店8F
タワーレコード福岡店
タワーレコードオンライン事業部
HMV 三宮店
HMV ルミネ池袋店
HMV ルミネエスト新宿店
HMV ラゾーナ川崎店
HMV 阪急西宮ガーデンズ店
HMV 大宮アルシェ店
HMV イオンモール岡崎店
HMV 広島本通店
HMV インターネット/E-COMMERCE部
(株)ディスクユニオン

<推薦コメント>
刻まれた音が生むリズム、ユレとズレ、そして声、を聴くだけの仕事
サンプリングミュージック新たな地平
上野翔(SasakinoRecords主宰/OK?NO!!/毛玉/箱庭の室内楽)


ポップネスの中にも音楽に対する極めて厳しい姿勢を感じました。即興演奏家にポップスフィールドに入って来られると、僕たちの立場がありません。
岡田拓郎(森は生きている) 


ライブラリアンズの音楽においてはブラジル音楽に学んだコラージュ力とヒップホップに学んだ諧謔精神が風防ガラスの役割を果たしており、時間はどちら側から眺めるべきかという核心の問いは正面からだと反射してよく見えない。 
大蔵雅彦(gnu, Active Recovering Music)

ライブラリアンズを初めて観たのは、入江陽君が企画したライブ・イベントでのこと。入江君をフィーチャーして披露された「仕事」に、一発で魅了されてしまいました。
渋谷系/モンド/ラウンジ/フューチャー・ポップといったポップ・カルチャーの系譜にありながらも、単なる様式美のサンプリングに留まってはいない新世代のベッドルーム・ポップ。
そんなライブラリアンズの音楽を僕は、「ポップ・カルチャーの実験精神とアーカイヴを変幻自在に活用したライブラリー・ポップ」と呼びたいと思います。
小暮秀夫(音楽ライター)

傑作。サンプリングした素材の組み合わせが生むリズムとハーモニーを踏まえた上で、美しいメロディが正しく発音されていく快感。J.DillaやMadlibのグルーブと、カンタベリーやカエターノ・ヴェローゾの歌が(ドルフィー付きで)並存する、夢の短編集のような14曲。
横川理彦 (4-D mode1/ex.P-MODEL/メトロファルス)







2014年12月2日火曜日

2010年11月28日の日記

2010年11月28日 エレクトロメハニカ

エレクトロミュージックに関するペテルブルグでは唯一のフェスティバルであろうこのエレクトロメハニカに、私はオーストリアのフェネスとアルヴァノトを目当てに観に行った。外は大雪。コートの下にお洒落に着込んだ若者たちが集まってきている。薬物やアルコールを持ち込みをチェックするバウンサーの迫力。当然のように効率の悪いドリンクカウンターはすでに長い列を作っていた。1番手のフェネスを観るため大ホールへ。この2000人収容のホールが昔映画館だったというのはせいぜい300人収容程度の日本からするとちょっと考えられないくらい広い。そしてエレクトロミュージシャンはVJやカメラを伴っているのでそのスクリーン機能はこの晩存分に使われることとなった。


フェネスことChristian Fenneszはラップトップから流れるアンビエントなシーケンスの上で柔らか、かつ轟音なギターを重ねるというものでCDで聴ける緻密さとはまた違う、ポストロック的感触を持ったステージであった。フェンダーのジャズマスター(注)を美しい轟音を出す様はマイブラッティバレンタインを思い起こさせた。終演後ステージ下からのサイン攻勢にも笑顔で答える。


 大ホール2番手はオランダから来たXavier Van Wersch。薬品を入れたフラスコとその攪拌機?のようなものやオシロスコープなどをステージの机に並べ、そこからテクノ的な音響を取り出していく演奏。音とビジュアルが直接つながっているのかは不明なところもあったが、白衣を着て科学実験をするような仕草で音を出していくところを観るのはとても面白かった。最後はフラスコの中の緑の液体を飲んで客席は大盛り上がり。


 ここで2階のサブステージに移動。ここではロシア産のナードコアテクノ達のライブが繰り広げられている。客はまばらだがメインステージよりも濃い空間だ。小太りの男が踊り狂いながらチープなビートを出しているScaly Whaleが印象に残った。
 大ホールに再び戻るとアルヴァノトことカールステンニコライのステージが始まっていた。客席ではなく前方のスタンディングスペースで観ることにする。爆音。サイン波のみで構成されたベース・リズムは雑味が無い分どこまでも音量を上げられる感じ。これは家でイヤホンで聞くのと全く違う体験である。そしてラップトップの音に合わせて首を振るアクションの由来が彼であることを確認(ラップトップミュージシャンがよくやる動作)サイン波による中域のアルペジオはビブラフォンの音にも似ていて気持ちが良かった。
 最後はこれもドイツから来たincite。Kera Nagel と André Aspelmeierの夫婦ラップトップデュオは音と同期したステージいっぱいのスクリーンに投影した映像に合わせて踊りまくる。白を基調にした映像・アニメは楽しく、最後は擬人化したブロックが手をつなぐ映像に合わせて二人も客席に頭を下げ、キス。大盛り上がり。


 深夜3時近く、フェスはまだ明け方まで続くが疲れもあり寮に戻ることにする。大雪の中、まだ道路には白タクも走っていることだし、死にそうになったら乗ろうと思いながら1時間ほど歩いて寮に戻った…