“ Everything drops except stamps “ 解説 by MCビル風
hikaruyamaha and the librarians “ Everything drops except stamps “ 解説 by MC ビル風 - ラフ・ガイド・トゥ ヒカルヤマダ・アンド・ザ・ライブラリアンズ - この度あなたのサウンドライブラリーに加わることになったのは、 hikaru yamada and the librarians の 3 枚目のアルバム “ Everything drops except stamps” です。 歴史 hikaru yamada and the librarians は 2012 年に結成された。 sax, sampling & pasting をパートとする山田光と、ボーカリストである穴迫楓の二人から成るユニットである。 山田光はそのキャリアの初期、サックスプレイヤーとしてジャズ / 即興音楽シーンで活動する傍ら、リズムマシンを用いて植物の気持ちを表現する等、自身の音楽の方向性を模索していたが、 2012 年頃より PC を用いてビートメイキングを始める。 PC 上のライブラリーから特定のワンワード縛りでサンプリングソースを選ぶという手法は、そのキャリア初期から既に確立されていたものである。 hikaru yamada and the librarians は 2013 年に 7 曲入り CDR 作品 “ Rough Guide To Samplin’ Pop” を発表。同年に mona records で行われたライブを収録した “ Electropicalismo ” を CDR で発表。これらの初期音源たちは、今耳にしても驚くほど完成度が高く、またその Samplin’ Pop マエストロとしての手腕が既に存分に振るわれており、非常に優れた内容となっている。サンプルのレイヤーは今ほど重厚ではないが、しかし研ぎ澄まされた氷のようなビートに穴迫楓のクールなボーカルが乗る曲たちは、非常にフレッシュな響きを持っている。 翌 2014 年に初の全国流通盤 1st アルバム “ g enre Music →g enre Music” を発表。ゲストに同じく先鋭的な表現をするアーティストである ermhoi と入江陽を迎えたこのアルバム...