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2015年3月1日 山田光・黒澤勇人・大蔵雅彦・杉本拓 コンサート

3月1日(日)@水道橋Ftarri  午後7時30分開場、8時開演  http://www.ftarri.com/suidobashi/ 1,500 円 飲食持ち込み自由 ・大蔵雅彦(アルト・サックス)+ 杉本拓(ギター)デュオ ・山田光(アルト・サックス)+ 黒澤勇人(ギター)デュオ ・大蔵雅彦(アルト・サックス)+ 山田光(アルト・サックス)+杉本拓(ギター)+ 黒澤勇人(ギター)カルテット 90年代の終わり頃、「音響的即興」なる概念はまだなかったか、あるいはあってもあまり知られていなかった。少なくとも自分達のやっているのがソレだなんて ことは誰も思っていなかっただろう。また、なるべく「演奏」みたいにならないようにしよう、ということもあまり意識していなかったはずである。当時は(音響的なアプローチをする)エレクトロニクスの巨匠達の音ですらまだ「演奏」に聞こえていたくらいだから、普通の楽器でそうでないものをやろうなんて発想はそう簡単には出てこない。私と大蔵雅彦のデュオもそれ――楽器の演奏――であったと思っている。何せサックスとギターなのだから。それまでの即興との違いは、音色を重視したことと、メロディー、ハーモニー、リズム等の要素が演奏に現われるのを排斥しなかったことくらいなのでは? それが原因なのかどうかわからないが、私たちは「音響的即興」が騒ぎ立てられていた時代にはもうデュオをやめていたような気がする。あれから15年たった。今度のデュオが当時とは違う音楽になることは間違いない。しかし、何を根拠に私はそう思うのであろうか? (杉本拓) ローリングストーンズが"I'm Free"や"We Love You"を演奏するとき、いつの時代でもそのメッセージは文字通りの意味であり諧謔は一切含まれていない。彼らは聴衆の所有物であると同時に完全に自由でもある。なぜそんなことが可能だったのか、そしてなぜ彼らは同期の悲運な天才達より長くしかも無傷でスーパースター業を勤めあげることができたのか、それは「キースとミックが誰よりもかっこいいから」で、なぜキースとミックがかっこいいかといえばキースとミックがかっこいいからに他ならない。これはもちろんトートロジーだが、私たちの生とその平凡さはそもそも逃れようのないトートロ...