2012年7月18日水曜日

TIOコンサートを終えて

16日にtokyo improvisers orchestraのコンサートがありました。僕はサックスその他と指揮で参加しました。

いろいろ書く前にまずは、いつも忘れがちな、共演者・スタッフへの感謝、あと4月に突然メールを送って参加を許してくれたMiyaさんと岡本希輔さんにはほんとにありがたいと思っています。また岡本さんの直観ということでしたが、指揮者に抜擢されたのもとても嬉しかったです。

以下反省と答え合わせなどなど。

・演奏者としては見せ場なし。あとで写真見たら、enteeさんの真後ろだったせいかもしれないけど全くソロが回ってこなかった。音量で対抗しても仕方ないので(ラーセンのマッピ使わなかったし)辛抱強く小さい音で色んな音出してたが、全然。カットアップ的に使って欲しかったなー。たぶん横の堀切さんも古池さんもそうだったんじゃないかな…。


・だらだらした集団即興部で、誰かが構造を作ろうとしてハンドクラップを使った表現を始めたのだが、それは良いんだけど自分がそこに参加したのは不本意だった。あとで編集できるならあそこはカットしたいマジで。恥ずかしい。

・これは批判ではないですが、あまりに教育的な指揮をされると、自分がワークショップに参加してる子供のような気分になってくる(最初書いたのは違う表現でしたがあまりに毒舌すぎたので削除)


・岡本希輔さんには自分の指揮のこと、『ヨーロッパの香りがする。日本人じゃできないよ。』と言われて、まあバイアスかかってるとは思いますが嬉しいです。日本の音楽は嫌いじゃないけど基本的に全部苦手だから。歌謡曲、演歌、日本語ロック、日本のフリージャズ、邦楽器を使ったフュージョン、日本のクラシック、日本の現代音楽などなど。雅楽は日本の音楽という感じがあまりしない。日本語のヒップホップは超好きです。今年は絶対umbの東京予選行くー。

・自分の指揮はTIO全体の指揮ルールとは別の指示を使っていました。・演奏前に二つだけ、自分の出す音(ロングトーン)を決めておいてください。

 
 ・その二つの音を1番2番として、指示した人に出してもらいます。

 ・実音でも非楽音でも特殊奏法でも可(ただしロングトーンとしてキープできるもの)

 ・音量は自由

 ・ロングトーン中の音の加工は自由(ビブラート、倍音を加える、ミュート(弱音器)をつけるなど

・鳴ってる音的には自分でも、我ながらよくこんな誤解を生みやすい意匠を使ったなと思いますが、たぶんみんな、最近の若者はドローンとかミニマルとかが好きなんでしょ、みたいに思ったでしょうねー。

・自分のもくろみというかヒントは、クラシックの管弦楽法で、といっても入江さんからの聞きかじりの知識なのですが、クラシックのオーケストラはオーボエを軸にユニゾンで音色を作る、みたいなことがありまして、それの個人版、オーボエとかフルートとか弦とかそういうくくりではなく、それぞれ演奏者は個性的な音色を持ってるんだからそれをもとに音響合成していこう、ということだったのです。何度かリハーサルに参加してみて、意外と指揮付即興というのはソリストを別にすると、個人の音色には焦点が当たらないものだなと思ってそれに対するアタックという意味もあります。

・あらかじめ音を決めさせたのは、合わせないようにするため、というよりは、みんな巧みな人達だと、ロングトーン重ねてもハーモニーにしてしまうか、もう少し賢くてもモジュレーションを使うとか、あと合わせない、という指示を書くと、その合わせないというアイデアがそれぞれ一定になってしまいそうな気がして、それよりも自分の出したい音を出すことに集中してもらいたい、という意図です。

・あとは指揮者自身(俺)が指揮に振り回されないようにシンプルにする必要もありました。

・いろいろぐだぐだ書きましたが、まあ全ては受け取る人の自由です。

・自分のパートは前日のリハーサルのほうが個人的には良かったと思います。前日までは自分でも新鮮な気持ちがあった。

・関係ないですが、若手で集まって話してて、やっぱり横川さんだけ自分たちとは全然センスが違う、超かっこいいーという話になっていました。

うわー長いのでとりあえずこの項終わりー。ありがとうございましたー。感想教えてくださいー。見知らぬ人でこのブログ見た人でもいいので↓
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